郷土料理めぐり「新潟県」

福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原では、入居者様のQOL(Quality of life)向上のアプローチの1つといたしまして「入居者様の日々のお食事の充実」を標語に、施設の厨房を預かる、栄養士配置のスタッフや専任の調理スタッフが中心となり、他の職種の従業者一同と連携して日々努めております。
 
毎日感じる事の喜びは活力になります。
そして、入居者様が前向きに生活ができる事は、われわれ従業者にとってもやりがいや充足感や達成感など、やはり活力になります。
 
そのため「入居者様のお食事の充実」に真摯です。
 
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けて調理を行う当施設の特徴を生かして、およそ毎月一県、昼食の献立としてご提供を行っております。
 
今月ご紹介する県は「新潟県」の郷土料理になります。
個人的には新潟県に行った事も無く、どのような料理がとても楽しみにしておりました。
それでは「御飯もの」からご紹介して参ります。
 
けんさん焼き_新潟県の...
 
こちら「けんさん焼き」になります。
 
おにぎりの上に、生姜味噌や甘味噌などを塗って焼いた郷土料理になります。別名「けんしん焼き」とも呼ばれ、由来は上杉謙信が戦時に兵糧として、冷めて固くなってしまったおむすびを刀の先に刺して焼いて食べたのが始まりといわれている、戦国時代からのお料理となります。
お味噌が塗られている分、腹持ちも良さそうなお料理でした。お味はもちろん美味しかったです。
 
続きましては汁物のご紹介です。
竹の子汁_新潟県の郷土...
 
「竹の子汁」になります。
 
こちらのお汁ですが「竹の子汁」で御座いますから、竹の子はもちろん入っているのですが、具材の中の一つに特徴があります。写真でもチラホラと見え隠れしておりますが、なんといっても「サバ缶」が入っている事です。
 
若干、お魚の匂いと味が強かった気がしますが、漁師汁やあら汁に通じるものを感じました。
独特のお味でしたので好みはわかれるかもしれません。
 
続きまして主菜、メインのお料理のご紹介です。
鮭の焼漬け_新潟県の郷...
 
「鮭の焼漬け」になります。
サケが遡上する三面川が流れる村上市のお料理です。焼いた鮭をお酒やみりんなどを合わせた醬油ダレに漬け込むシンプルなお料理で、そのままもしくは炙っていただくそうです。ふるさと舞松原では今回、そのまま頂くスタイルでした。日頃食べる鮭料理とは違った味付けを楽しむ事ができたとの感想を入居者様のお一方より頂けました。
 
小鉢のご紹介に移ります。
今回は小鉢が2つ御座います。
始めはこちら。
きりざい_新潟県の郷土...
 
「きりざい」と呼ばれるお料理です。
こちらは、納豆に刻んだ野菜を混ぜ合わせた魚沼地方に伝わる郷土料理になります。きりざいの「きり」は切る事、「ざい」は野菜の「さい」の意味を表すそうです。その歴史は古く、こちらのお料理も「戦国時代」には記録が残っているお料理となり、武士が兵糧として持ち歩いていた記録が残っているそうです。
 
納豆を使用しておりますので、こちらのお料理は好みが分かれると思います。納豆がお好きな方々は積極的に箸を動かされていたと思います。
 
最後のお料理、2つ目の小鉢のご紹介です。
ぜんまいの煮物_新潟県...
 
「ぜんまいの煮物」です。
「ぜんまい」は山間部の多い新潟県では欠かせない食材との事。県東部にある奥阿賀の室谷地区は、ぜんまいの特産地だそうです。こちらのお料理の味付けはオーソドックスな日本料理と言えるような味付けで、出汁、醤油、みりん、酒、砂糖で味をつけたり、他の具材の旨味と掛け合わさった美味しさが出来上がりには加わる様子です。美味しく頂けました。
 
以上が、今回の新潟県の郷土料理になります。
新潟県の郷土料理_介護...
 
入居者様の評判は今回も好評だったとの事、管理栄養士を始めとした専任の調理スタッフの苦心が偲ばれます。
「次の県はどこでしょうか」といったお食事の楽しみに関しての会話が入居者様と広がるこの取り組みは、きっと入居者様の多くの方にプラスになっていると思われます。