郷土料理めぐり「広島県」
福岡市東区舞松原に御座います「福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原」では、入居者様のQOL(Quality of life)向上の施策といたしまして「お食事の充実」を掲げております。
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けるメリットを生かして、およそ毎月一県ずつミニ行事として催しております。
今回は「広島県の郷土料理」で御座います。
その広島県の郷土料理として選ばれましたのが「呉の肉じゃが」と「わけぎのぬた」で御座います。
先ずは「呉の肉じゃが」のご紹介から。
一般的な「肉じゃが」といえば「ジャガイモ、牛肉、玉ねぎ、ニンジン、絹さや」など、それぞれの家庭によって異なる具材をしょうゆと砂糖で味付けした煮物ですが、今回ご紹介いたします「呉の肉じゃが」は、ジャガイモは「メークイン」を使用して、他の具材は「牛肉、糸こんにゃく、玉ねぎ」と決まった具材で作られるのが特徴の肉じゃがです。
コクや旨味の染み込んだジャガイモがとても美味しい一品になっておりました。
もう一品は「わけぎのぬた」で御座います。
「わけぎのぬた」は、茹でた「わけぎ」を白みそ、砂糖、酢、みりんを混ぜたもので和えた料理で、からし酢味噌を使う場合もあるそうです。「わけぎ」にはカルシウム、鉄などのミネラルやビタミンA、B2、Cの他、玉ねぎやその他のネギ類、ニラ、ニンニクに含まれる硫化アリルが含まれ、食欲を増進する働きがあるそうです。
歯ごたえも良く、広島ではタコが具材として採用される事が多いようですが、こちらはエビに置き換えて、ご高齢の方にも配慮したアレンジがされておりました。
入居者様からの感想も上々でしたが、次回への課題として「献立の彩り」の話が上がりました。入居者様のQOL向上の為、たゆまなく努力や工夫を進めて下さる厨房の管理栄養士、調理士、調理スタッフの方々と足並みをそろえて、全職員一丸となって施設全体の改善を進めて行きたいと存じます。