郷土料理めぐり「徳島県」
福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原では、入居者様のQOL(Quality of life)向上の施策といたしまして「入居者様のお食事の充実」に従業者一同努めております。
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。
施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けて調理を行う当施設の特徴を生かして、およそ毎月一県、昼食の献立としてご提供を行っております。
回を重ねて今月は第8回。
今月ご紹介する県は「徳島県」の郷土料理で御座います。
見ているだけで美味しそうだと感じることのできる、献立や盛付けになっておりました。
お料理の色とお皿の色のバランスも良く、期待が膨らみました。
始めはご飯物からのご紹介になります。
押し寿司になります。
「ボウゼの姿寿司」「かきまぜ寿司」「あめご寿司」そしてこの「押し寿司」と、お寿司の郷土料理がたくさんあるのが徳島県です。細かく刻んだにんじんやごぼうなどの煮物が入っているのが特徴です。
次は小鉢になります。
こちらは名前に特徴がございまして「ならえ」と呼ばれるお料理になります。
食材として「大根、にんじん、油揚げ、ごま、れんこん、干ししいたけ、こんにゃく」の7つの食材を三杯酢で和えて作るのが「ならえ」と呼ばれるお料理になります。
なんと、大化の改新の頃(645年)に食べられていた精進料理の一つに「ならえ」があったとされておりますので本当に歴史の長いお料理と思われます。栄養が豊富で家庭で手軽に作れることから、今もなお親しまれているそうです。
以上の2品にお味噌汁がついておりました。
写真を見れ頂ければお分かりになるかと存じますが、もう一品ございました。
こちらは「小鉢」としてご紹介するか「デザート」としてご紹介するか悩ましい所のお料理になります。
もち米とうるち米を混ぜて作る「おはぎ」のような一品です。
お料理の名前を「はんごろし」といいます。
余りに独特でビックリいたしました。
炊いた米をすりつぶす際に、米粒が残る程度に“半分だけすりつぶす”ことから、はんごろしという名前になったそうです。お米をしっかりとすりつぶして作るおはぎは「みなごろし」と呼ばれているそうで、明快な名前のついたお料理だなと思いました。
入居者様の反応でございますが、とても良かったとの事でした。
ご高齢の方々の多くが熱心にお料理を吟味されていた様子です。
入居者様に喜んでいらっしゃる姿を厨房を預かる調理スタッフも拝見する事ができたのではないかと思います。毎月毎月新しいお料理に挑戦してくれる管理栄養士や調理スタッフに脱帽と感謝です。
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