郷土料理めぐり「北海道」
福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原では、入居者様のQOL(Quality of life)向上の施策といたしまして「入居者様のお食事の充実」に従業者一同努めております。
毎日感じる事の喜びは活力になります。前向きにご一緒に生活ができる事は従業者にとってもやりがいや充足感や達成感など、やはり活力になります。その為、「入居者様のお食事の充実」に真摯です。
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けて調理を行う当施設の特徴を生かして、およそ毎月一県、昼食の献立としてご提供を行っております。
回を重ねて今月は第9回。
今月ご紹介する県は「北海道」の郷土料理で御座います。
先ずはメイン料理からのご紹介です。
こちらになります。
少し前にこちらでご紹介しました「魚のホイル焼き」ですが、北海道となりますとこちらとなります。
「鮭のチャンチャン焼き」です。
秋から冬にかけてとれるサケと旬の野菜を蒸し焼きにして味噌で味付けしたお料理で、石狩地方の漁師町が発祥といわれていますが、令和の現在では全国的にも有名となりました。
「チャンチャン焼き」の名前の由来は諸説あるそうで「ちゃっちゃとくつくれるから」や「お父ちゃんがつくるから」「焼くときに鉄板とヘラがチャンチャンという音を立てるから」などなど、色々な由来が伝えられているそうです。
「てっぽう汁」です。
北海道の特に道東地域では蟹を入れた味噌汁のことを「てっぽう汁」と呼ぶそうです。古くから根室地方の漁師料理として食べられてきたお料理で、その名前の由来は、お箸でカニの足をつついて食べる様子が鉄砲に弾を詰める仕草に似ていることから「てっぽう汁」と名付けられたとの事です。
身体が温まってとても美味しかったです。やはり北国の郷土料理は体が温まるお料理が多い気がします。
次のお料理は小鉢枠のお料となります。
「いももち」と呼ばれるお料理となります。
北海道を代表する農産物のじゃがいもを使う、家庭で手軽につくれる郷土料理だそうです。北海道以外にも岐阜県、高知県、和歌山県などにも「いももち」が存在するそうですが、地域によって使用する芋の種類やつくり方は異なるとの事。食べ比べも面白いかもしれません。
とにかく食感がよかったです。いい食感に腹持ちの良さそうな食べ応え、入居者様の中にはこちらが一番美味しいと喜ばれていた方がいらっしゃいました。
これはお茶と一緒におやつの時間に登場しても良いレベルのお料理だと思いました。紅茶とケーキに負けずとも劣らないと思います。
北海道の郷土料理の最後を飾りますのは率直に申し上げますと、その郷土の出身で慣れ親しんでない方だと好みが分かれるかなと思われるお料理です。
そのお料理がこちら。
「お赤飯」です。
しかし、よく写真をご覧頂きたいのですが「豆が大きい」とお気づきになられましたか?
北海道では甘納豆を入れた「赤飯」を食べる独特の食文化があるそうです。
「甘納豆」です。
普通と言いましょうか、北海道以外の他県などでは小豆を入れて炊いて、ごま塩で味付けするものを「お赤飯」と呼んでいると思います。もちろん甘みはありません。
しかし、甘納豆を使う北海道のお赤飯は「甘いんです」!
「甘いお赤飯」ですが、甘いのですから子供には大人気間違い無しで、瞬く間に広がったそうです。
実食の感想は他県出身のわたくしには「不思議なお赤飯」でした。
ですが食べ進めると独特の味に慣れて「病みつきになるかも…」と思いました。
入居者様にも好評でしたので、企画した厨房スタッフは大成功だったのではないでしょうか。
各県の郷土料理の中でもインパクトはダントツなのではないかと思われるお料理「北海道のお赤飯」でした。
いつもであれば以上の郷土料理の集合写真を撮るのですが、撮ったつもりだったのか今回はその写真が見当たらず、今回のご紹介はここまでとなります。
申し訳ございません。
次の県の郷土料理を待ち遠しく感じる程に今月も大成功でございました。厨房を預かる専任の調理スタッフの方々に脱帽と感謝で御座いました。
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