郷土料理めぐり「神奈川県」

福岡市東区舞松原に御座います「福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原」では、入居者様のQOL(Quality of life)向上の施策といたしまして「お食事の充実」を掲げております。
 
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けるなど、様々な当施設の利点を生かして、およそ毎月一県毎のご紹介を行い、施設内のミニ行事として催しております。
 
今回は「神奈川の郷土料理」で御座います。
御当地めぐり_神奈川県...
 
 
郷土料理にも色々な由来があるのだなあと感じさせられる県で御座います。
まずは飯物からご紹介いたします。
梅ごはん_福岡県福岡市...
 
ピンク色の綺麗はお料理は「梅ごはん」です。こちらのお料理は「梅干し」と「ちりめんじゃこ」を混ぜたお米をだし汁で炊いた飯料理です。
 
梅のさわやかな香りとじゃこの旨みが楽しめる、夏にぴったりなお料理です。こちらの起源、由来ですが、神奈川県の「ふるさとの生活技術指導士」となった地元の女性の方が、小田原の特徴を出した料理を求められて考案されて周囲に広めたそうです。地元の家庭で普段の食事の一品として食されているとの事で、とても新しい郷土料理になります。
 
 
続きまして主菜のご紹介です。
とん漬け_神奈川県郷土...
 
神奈川県は厚木市の名物料理「とん漬け」です。
豚肉にからんだ香ばしいお味噌の風味がご飯によく合う一品です。
 
このお料理の起源ですが、江戸末期までさかのぼります。
当時の武士は、牛・豚・イノシシなど四本の足を持つ動物の肉を食べることを嫌っていたそうですが、あるとき荻野山中藩(現在の厚木市近辺)に大勢の人が集また際にお料理が不足してしまった時、そこで何の肉か分からないようイノシシの肉に味噌を塗り焼いて出したところ大変好評となった。これがとん漬けの始まりだそうです。
 
 
続きまして、今回の郷土料理で一番おすすめのお料理になります。
石垣団子_福岡県特定施...
 
ふわふわした見た目のこちらは「石垣団子」と呼ばれるお料理になります。
 
相模原地域に伝わる郷土料理で、こねた地粉にさつまいもを入れてふかした饅頭です。
さつまいもの自然な甘みを生かした素朴な味わい特徴の一品だそうです。サイコロ状のさつまいもが石垣のように見えることから「石垣団子」と呼ばれるようになったというのが由来だそうです。
 
肝心のお味の方は何個か食べたくなる美味しさで御座いました。
柔らかくて、もっちりした感じが忘れられません。
 
 
最後の汁物はこちらです。
けんちん汁_福岡県福岡...
「けんちん汁」です。
 
この「けんちん汁」、現在では日本各地で食されておりますが、鎌倉の建長寺で作られる「建長汁」がいつしか「けんちん汁」と呼ばれるようになったという説が御座います。
 
建長寺では700年以上も前から食べられているそうで、一説によれば、建長寺で修業した僧侶が各地に派遣されるとともに全国に広まっていったのだという。
 
建長寺のけんちん汁は精進料理であるため、動物性の食品は使わずに、だしも昆布やしいたけからとるそうです。粗食のイメージがある精進料理にもかかわらず、多くの野菜が使われるのは、他の精進料理で余った野菜くずを無駄なく用いて作ったからと言われております。
 
以上が今回の「神奈川県の郷土料理」になります。
 
肝心の入居者様の反応は上々で御座いました。
わたくしが感じたのは「とん漬け」を噛み切り易いようにするために若干薄く感じた事でしょうか。それ以外の点はどのお料理もバッチリで御座いました。
 
次の県の郷土料理が待ち遠しいです。
 
 
 
 
 
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