郷土料理めぐり「熊本県」

福岡市東区舞松原に御座います「福岡県指定特定施設 介護付有料老人ホームふるさと舞松原」では、入居者様のQOL(Quality of life)向上の施策といたしまして「お食事の充実」を掲げまして、従業者一同努めております。
 
その取り組みの一つが「ご当地の郷土料理めぐり」で御座います。施設内の厨房で野菜の切り出しや各種ダシを取る所から手掛けるなど、当施設の特徴を生かして、およそ毎月一県毎のご紹介を行い、施設内のミニ行事として催しております。
 
今回で、47都道府県中5県目となります。
今月は、お隣「熊本県」の郷土料理で御座います。
 
御当地めぐり_熊本県の...
 
古くは「肥後国」と呼ばれた熊本県は面積が広く、海に面した地方から人吉のように陸に囲まれた地方まで様々な場所が御座います。
 
先ずは飯物からのご紹介です。
郷土料理_南関揚げ寿司...
 
南関町に江戸時代から伝わる「南関あげ」を使ったお寿司です。
御当地では巻き寿司として調理するのが有名ですが、当施設では入居者様に食べやすく調理を行って「南関揚げそのもの」のお味を楽しんで頂けるように、このように調理いたしました。
お祝い事、日常関わらずに親しまれているお料理です。
 
続きましては小鉢のご紹介です。
がね揚げ_福岡市東区の...
 
こちらは「がね揚げ」と呼ばれるお料理になります。
 
天草地方で仏事に魚が使えないため、その代わりとして「さつまいも」を太めの拍子切りにして菜種油で揚げて、精進料理として「がね揚げ」を使ったのがはじまりといわれているそうです。
 
天草の方言で「がね」とはカニのことで、揚げた姿がカニの足に見えることから名付けられたとの事。別名「つき揚げ」ともいい、祝いの席などでは「がね揚げ」、仏事では「つき揚げ」と名前を変えて呼ばれているそうです。衣はみじん切りか千切りにしたしょうがで香りをつけ、砂糖を加えて甘めにするのが特徴。カリッと揚げた衣にホクホクしたさつまいもは幅広い世代に親しまれているとの事。
 
こちらをうどんにのせた「がね揚げうどん」などのメニューもあるそうで、高級なイモ天うどんのようなイメージの名前に、食べてみたくて仕方がありません。当施設でもいつか登場して欲しいなあと思います。
 
 
最後にメインのお料理のご紹介です。
馬肉そば風_介護付有料...
 
「馬肉蕎麦」で御座います。
 
こちらのお料理の由来は、戦国時代末期に肥後藩主だった加藤清正公が、豊臣秀吉の命により朝鮮に出兵した際、食料がなくなりやむを得ず軍馬を食したところ、大変美味だったので帰国後も好んで馬刺しを食べたことが馬肉や馬刺しの食文化を広めたといわれておりまる。
 
馬肉はタンパク質やビタミン類が豊富で、かつ脂肪分が少ないのでヘルシーな食材との事。
江戸時代の肉食禁止の時代にも栄養価の高い食材としてけが人や病人に食べさせるなど薬膳料理として提供された程だそうです。
 
 
以上が今月のご当地料理「熊本県」のお料理でございます。
入居者様の反応は、今月も上々で「次の県のお料理が楽しみ」と話して下さいました。
次の月が来るのが楽しみになるそんなミニ行事になりつつある「ご当地めぐり」でした。